倒れていた。
最初は夏風邪だった。
とある暑い午後、妻と息子は風通しの良い部屋の床に茣蓙を敷いてゴロゴロしていた。
ちょっと楽しく混ぜてもらったら眠気に襲われそのまま寝てしまった。
起きたら喉に違和感があって、咳や痰が軽く出た。
だるい感じが少しあったけど熱はなかった。
「コロナ?」
「そんな馬鹿な」
薬飲んで安静にしたら鎮まってきた。
ただの夏風邪だからどうということはなかった。
問題なのは、この前の投稿の洪水以来、あまりにも毒々しかった毎日の出来事が、体に響き過ぎた。
次から次へと洪水の餌食になった村、町、都市。
邪魔者扱いされて追い出された救援隊。
救援を望めなくなってきた人々。
上から神隠しになってた幹部たち。
遮断されていった発信源。
悪名高い赤十字さんはのこのこ出てきて「物はいらないから現金でね」と寄付を募り始めた。
国が被害地域に対して出された援助金は2億元未満。
そして今日、ようやく公式報道されることになった。
河北省全域で29人死亡、16人行方不明。
ふざけんな。
村一つでもとうにそれを超えているだろう。
国「それが、どうした」
今大事なことは、一番金持ちな医療・移民関係者から金をかっさらうこと。
そして、五月蠅い愚民どもを黙らせるために、携帯のアプリを許可制にすること。
それだけ貫けば磐石。
とでも思ってそう。
どんな災難が起きても。
だ。
それだけじゃない。
世界において、中国人は全力で嫌われ者になろうとしている。
いや、もうなっているといっても過言ではないだろう。
大学生運動会の醜態。
ロンドン・ブリックレーンの暴行。
暴徒紛いのネット民。
何もフォローされてない。
むしろ支持されている。
国に。
まとも…とは言えないけど、一応常識者のつもりだ。
こんな国、こんな国民。
一体どこに向かわせてくれる?
まともな死に方をさせてくれる?
何も、見えないや。
そんなこと、誰が聞いてくれる?
いつものように、勝手に絶望しているだけだ。
2023年9月20日水曜日
2023.08.11 それが、どうした。
2023.08.03 それでもあの人の邪悪さ、甘く見すぎた。
昨日からニュースになっているのは、涿(たく)州の水没。
農村から市街まで、ほとんど水没していた。
死者数が出てきていないけど、被害人数は百万を下らないだろう。
どこもかしこも水深数メートル。
村なら高い屋根しか残っていない。
各地から駆けつけた救援隊は、現地に着く前に阻止された。
「現地政府の要請状がない限り救援は認められない」って。
なぜなら、「昔から救援隊が現地の状況を誇大に表現しがちだから手続きを踏まえてもらう」という規定がある。
すなわち、思いもよらない形で現地の状況が語られたら困る。
しかし現地の政府まで水没したから要請状なんて出せなかった。
そのまま引き返った救援隊もあり、小規模で救援を行って「帰れ」と言われた救援隊もある。
民衆の発信源では、政府の手の者が真夜中に堤防を崩して放水し、多くの民衆は何の準備もなく洪水に襲われ、車で逃げようとしても高速道路の入り口で「まず料金を払え」と止められ大きい行列が作られた。
一方、政府は「堤防を崩す通知が出たが誰も気にしなかった」との「民衆の声」を大きく報道し、「被害はあくまでも自己責任」との姿勢を示している。
そもそもなぜ涿州なのか?
平原なので、北京と同じくらい大量の降水を受けても、門頭溝のような津波はできていない。
水は河道に沿って天津の河口まで流れて入海するはずだった。
問題なのは、天津まで、水没してはいけない場所は二つくらいある。
一つは大興国際空港。
空港がダメになったらいろいろ困るのはそれなりに理解できる。
そしてもう一つは雄安新区。
第二首都圏として作られていまだに機能せず、メンツプロジェクトに成り下がっている雄安新区だけど、あの人の功績になる予定だから水没したら大変困る。
もともと雄安新区が作られた場所は白洋淀、大きな湖であり、洪水になったら自然の調節として働く。
はずだった。
万が一でも入れてはいけないから、北京から放流された水を、雄安新区に着くまで放水しなくては。
そこにあったのは、涿州。
市街も、村も、人々も、「多少の犠牲だからしようがない」の一言で済む。
そのうえで自己責任を押し付ける。
肝心のあの人はただ目を逸らして、何事もなかったかのように振舞っている。
いくらなんでもひど過ぎる。むご過ぎる。
文字を書くときは冷静な方が良いと思っている。
冷静じゃない状態で書く文字は醜いと思っている。
だがそれは違うかもしれない。
冷静じゃなくて、無力だ。
畏れ多い僕は、どう頑張ってもか弱い文字しか書けない。
胸の中に満ちている怒りを炸裂させようとしても、何の衝撃も起こせない。
果たして、救いがあるのかな。
僕も、この国も。
2023.07.31 北京洪水。
北京洪水の動画はいくつ流れてきた。
永定河が氾濫し、その上を跨ぐ盧溝橋、そしてすぐ隣の小清河橋が崩壊。
複数の車が河水に漂っている。
近くの村から避難指示が出ている。
避難している村人たちが河となった道路、そして急流に押し流される無数の車を眺めている。その中には人がいるかどうかは確認できない。
とある村人が、家だった廃墟を彷徨って家族を探している。
昔から北京は、水没しやすい都市である。
2009年まで北京に住んでいた頃、豪雨が降るたびに、高架橋の下には深さ2メートルほどの水たまりができる。
後は揉み消されていたかもしれないけど、「高架橋の下には排水溝の蓋が設置されただけで、その下には排水溝が実際作られていない」と、かなり有名な話があった。
とはいえ、無理やり突破しようとしない限り、危険にはならない。
(車を水たまりに突っ込んで動けなくなってそのまま亡くなった運転手があった。確かに一人くらいニュースに出ていた)
だから今度の洪水を耳にすると、またそんな類かなと思ったけど、まさかの山津波だった。
被害地域といえば門頭溝、北京の西部にあたる郊外。
山地だから確かに山津波になりやすい。
だが豪雨とはいえ、数日にわたる豪雨がいきなり津波を起こるなんて、考えられるのは、近くにある青龍湖による放水、じゃないかな。
この国のダムはいつも水を貯めすぎると言われている。
そして雨が多く降るとダムが崩壊する恐れがあり、秘かに放水する。
聞いたことがあるだろう。
2年前の鄭州も全くその通りだった。
もちろん公式では認められていない。
認めてはいけない。
だがこの規模の津波なら、放水以外辻褄が合わない。全然。
雨はまた止んでいないようだ。
このままじゃ何人が亡くなるのだろう。
考えるだけでもゾッとする。
噂では天津まで放水を備えて住民を避難させている。
もうこれ以上被害が出ないように祈るしかない。
追加情報:北京市房山区河北鎮 全体水没、音信不通
2023.07.27 真っ白。
いつもつくづく思っている。
目に映るこの世界は荒唐無稽すぎて、不世出の文才でも、その一欠けらを表現することができない。
凡愚で精神不安定な僕には、一体何ができるというのか。
それでも僕は必死に足掻いている。
虚しいとわかっていても、支えてくれる人がいなくても、これだけは諦めたくない。
今までいろいろ諦めてきたけど、文字さえあれば、何とか生きていける気が。
ま、それも気のせいかも。
よく夢を見ている。
真っ白な雪原を彷徨って、空を眺めながらあてもなく足を運ぶ。
目が覚めていても、気分は雪原。
炎天下で汗をかいても、気分は雪原。
いっそのこと、雪に埋もれたい。
そうすれば、少しでもこの世界から遠ざかるかな。
2023.07.22 おかしい小包。
最近ネットで買い物していないのに、今日いきなり「あなたの宅配便が○○店に留め置きました」とのメッセージがあった。
宅配便とはいえ、今どき家まで届いてくれる業者はほとんどない。
連絡もせず、黙認で専門店(「菜鳥」とか)に留め置く。
店に行って、メッセージに含まれているコードを見せたら、モノを出してくれる。
小さな箱。
振るとカラカラの音がする。
薬やサプリメントの類か。
確かにこの前健康のためにサプリメントを何種類買ったことがあるけど、別に不足やおまけがなかったはずだ。
開けてみると、確かにサプリメント1瓶だ。
レモンと緑茶の抽出物とかダイエット用とかなんとか。
米国産だからそこそこ高価なもので、Taobaoで確認したら300元くらいする。
最近僕宛に何か買ったのかと妻に確認した。
妻「ううん。詐欺かな」
ちょっとググった結果、宅配便詐欺なら、ゴミクズな内容物を伏せて着払いを要求するとか、配送する前に問題が発生したと嘘をついて料金をたばかるとか普通なんだから、当てはまらないな。
Taobaoでこのサプリメントを販売している店はそんなに多くない。
一つずつ確認したら、小包の差出元に該当する店はあるようだ。
だが何らかの形で僕の情報を手に入れたとしても(今どきそんなに難しいことではない)、なんでわざわざ一つ送ってくれるかな。
もちろんそれを飲む気はない。
ただ詐欺ならどんな形でかかってくるかをできる限り想定しておきたい。
詐欺以外は何かあるかな。
毒?ウイルス?放射性物質?
そんな馬鹿な。
別に狙われる理由もないや。
とりあえず放っておくわ。
何があったらまたその時で考える。
2023.07.21 あとどれくらい保てるかな。
最近はメンタルが確実に悪化していると思う。
何もしないほうが良さそうだけど、何かしないと落ち着かない。
とりあえず韓国語の教科書をぼちぼち読んでいる。
そもそも読書という行為は、中途半端な環境や心境では無理だ。
それに息子が夏休みに入ったため、「買い物に行くから付き合って」「午後テコンドーに行くから昼ご飯作って」って、事務所に行く時間も減っていた。
家族団欒ならそれもそれでいい。
あいつらのためなら、できることは全部する。
しかしそれでもこちらがこき使われているだけで、欲しいエネルギー、全然くれていなかった。
むしろ、僕が何かを話したくても、すぐ遮られる。
僕は昔から弱気のほうで、父や母はいつもペラペラ説教していた。
ある日抗議した。「僕の言い分を少しでも聞いてくれよ」と。
すると父が「はい、今からお前が話せ、思う存分に」と言って、唖然とした。
そして先日の食卓で、冗談半分に「お前ら全然話聞いてくれないよな」といったところ、息子が「何話したいか今話したらいいじゃん」と言い放った。
「お前、爺ちゃんにそっくりだな」と苦笑いしただけだった。
息子は好奇心旺盛な年ごろだから、妻に何かを話しようとしてもすぐ食いついて、文字単位で詮索してくる。話を続く気はいともたやすく失う。
そして二人きりの時間もほとんどない。
昼間は言うまでもなく、夜になって息子が寝ると妻もすぐ寝る。
寝なくても携帯に没頭して、話し合う暇はない。
もちろん、妻と息子に愛されていないわけでもない。
ただ二人とも自己中すぎて、僕の優先順位は極めて低いだけだ。
日常の行事はすべて妻が設定する。
どこか息子を連れていく場合、僕を連行する。
僕から「ここ行ってみたいな」と言っても全然乗ってくれない。
暇な時一人で勝手にいけば?ご飯作り、遅れないようにね。
僕は頼み事があっても、いつ実行されるかわからない。
だから稀に「愛してる」とかいちゃついてきても、失礼にならない程度に相槌を打つだけだ。
今日は妻の妹のエンちゃんから「一泊して遊ぼうか」と二人を誘った。
妻「一人で留守番してもいいか」
僕「もちろん、もともと構ってくれていないだろ。楽しんできて」
騒がしい孤独より、一人の孤独はずっと幸せだから。
0時くらいから豪雨が降るそうだ。
少しでも涼しくなってくれ。
2023.07.18 夏休みか。
今日は息子の三年生の最後の日。
午後保護者会が開かれ、夏休みが始まった。
息子のクラスには、待ちきれずここ数日休みを取って家族旅行に行った同級生も何人いるようだ。
家族旅行に行きたいけど、最近の気温を見て思い止まった。
この町は涼しい方とはいえ、明日から33℃。
どこに行っても炎天下に間違いない。
うち三人とも熱に弱いから行かないほうがいいだろう。
しばらくのんびりして、8月ちょっと涼しくなってから帰省でもしよう。
ちなみに今日田舎は38℃らしい。トホホ。
圭兄が面倒見ている家にはいくつ修繕が必要だそうだ。
葬儀社に行って預かりカードの再発行を頼む。
そして妻の実家に伺って義父さん義母さんに孫の顔を見せてあげる。
2週間くらいで十分だろう。
そしてさすがにどこかに家族旅行に行きたいな。
余裕があれば考えておくか。
2023.07.17 果たして夜明けは来るのか。
仕事の仕上げが終わって、元社長が「次の案件の時は」なんとか言った。
もう次はないよ。
今すぐ「もう連絡をやめていただきたい」と言ってやりたいけど、来月の支払まで我慢しておこう。
仕事を片付けたとはいえ、すっきりした気が全然しない。
これからも闇雲に進むしかないからな。
情勢が悪化している一方だ。
国内では不動産バブル崩壊、生活費高騰、そして失業。
国際ではほとんどの国の敵に回り、なお挑発し続けている。
お偉いさん達は、目が見えないか、頭がめでたいか、今でもちゃんとした解決策を出さず、何やっているか全然わからない。
むしろ問題から目を背け、最初から「解決」なんて考えていないほうが納得する。
ならば、何か大事になっても、国民を保護する気は皆無だろう。
自分を、家族をどこまで守れるか、いつまでも心配しているだけだ。
妻はのんきなほうでいいけど、いざとなったら頼れない。
そして僕だけでは、できることが物凄く限られている。
今は大丈夫に見えるけど、食料の不足にでもなったら?
食料をなんとか貯めてもいいけど、電力や水道が中断でもしたら?
マンションのエレベータが運転中止にでもなったら?
小さくでもいいから、どっかに1階や2階、エレベータの必要のないマンションを買い取って避難所にしたいけど、そんなに都合よく見つからないな。
それにコロナの時にわからせてくれたように、この国では、避難所なんてないよ。
今ここにデウス・エクス・マキナが降臨しても、手も足も出せないだろう。
せめて夜明けを迎えるために、何かできることがないかを教えてくれたらいいな。
こんな不甲斐ない文字しか書けない僕には、何かできること、ないか。
2023.07.12 納品済み。
6月20日くらいからか。
昨日納品した分まで、12万文字ちょい過ぎ。
全部で1万元ーー20万円くらい稼いだ。
MTPEとはいえ、日英で特許。
いい価格だったよな。
用語の統一とか、クラウド翻訳ツールの使い勝手とか、どこからどこまでも最悪だったけど、何とか耐え抜いた。
昨日からずっと休んでも酷い吐き気と目まいがする。
終わってるから笑い飛ばしてもいい。
ただ笑えないのは、こんな仕事しかもらえなかった自分自身だ。
この前元社長に抗議したら、音声通話による打ち合わせは止めて下さって、ちゃんとメールでやり取りするようになった。
別の作業員にチェックを依頼して、修正箇所をまとめて送信してくるようになった。
少し楽になったとはいえ、この手の案件を平気で引き受ける自信が一切無くなっている。
少しでも他には案件があれば、こちらを引き受けずに済むことだけど、絶望的に、無い。
もちろん金を稼ぐことはすべてではない。
自分の生き甲斐はそれではないと信じている。
ただいつまでも自分の理想郷に引きこもっていけるように、体を壊さない範囲でもっと足掻いてみようか。
2023.07.04 七月になったか。
最近よく思い浮かぶのは、「去年の今頃、何をしていた?」
去年の七月。
40℃の炎天下の中、寝たきりの親父の看病でそろそろ絶望になったころか。
何世紀前のことかと思った。
幸い今日はずっと雨降ってる。
仕事はやっと一段落ついて、しばらく連絡が来ないうちに、人生を謳歌しようと思ってるところだったけど、また元社長からの連絡が来た。
昨日夜11時過ぎのメッセージ、そして今日朝一番の音声通話。
この前の案件を修正していた時、元社長が「お客さんは英単語数を削減するために、番号付きの部品名の前に冠詞を付けないようにしている」としつこく言っていた。
だが僕の知識では、もともとそういうところでは冠詞を付けないのが普通だから、適当に相槌打って流した。
そして今度の案件について、「前とは別のお客さんで、そういう指示はないから普通に冠詞を付けなさいよ。単語数削減の話が効きすぎたかなあははは」ときた。
「つけないのが普通だからつけてないだけです。つける指示なら修正しますが」
「?普通つけるよ。いやだから今度のお客さんは単語数を気にしていない…」
「はいはい修正しますねかしこまりました。」
もうこれ以上話す気力が無くなって音声通話を切って修正作業に入った。
間もなく一連のメッセージが来た。
元社長が重宝していた翻訳テキストの一冊からのスクリーンショット。
「番号付きの名詞には冠詞を付けるか、付けないか、いまでも賛否両論」
…だから何?
何らかの英語文献からのスクリーンショット。冠詞のところにマークされている。
…だから何?(つけてないところも一緒に写ってるけど?)
客先に確認したメールからのスクリーンショット。どうやら向こうも翻訳業者で別々のお客さんから引き受けた仕事で「別件ですので前の指示を反映しなくてもいい」と。
…いやだから何?
「はい修正しています」とだけ返事した。
こちらは低価格MTPE外注に過ぎない。
もうあんたの社員ではない。
指示も修正もはっきりしてくれればいい。
品質が低いと思えば金払わなくてもいい。
ただあんたの浅はかな思惑や理屈に付き合う暇はない。
このおかしい距離感、何とかしなきゃ。
2023.06.30 元社長地獄。
元社長からの5万文字の翻訳依頼は片付けた。
とはいえ、また物凄いEMOTIONAL DAMAGEを喰らった。
ここ二、三日、まともに寝ていない。
心臓がもう持たないかと思った。
元社長はもともと技術職で、日本語は何とか使えるけど、英語はにわか程度。
それにしても、あらゆる翻訳業務の最終チェックは自ら行っている。
勤務していた頃でも常に思っていた。
「よくこんなんで仕事成り立ってるな」と。
たしかに努力家で寝る時間以外ほとんど業務や学習に没頭していたけど、要領悪いというか、思い込みで突っ走るタイプ。
いつも英語についてたくさん指摘して、「英語わからないからそこ何とかして」と言う。いろいろ説明しても「やはり修正したほうがいい」や「そういう決まりだから」や「わからないけどきっとこれだ」とか言う。
そして時間帯に関わらず連絡してくる。
息が苦しいほど。
母が亡くなって会社を辞めた後でも、時々仕事を持ち掛けてくる。
極力避けていたけど、不景気の中じゃ「食わず嫌いダメ」と妻に突っ込まれたから少しずつ引き受けている。
今年になって以来、「クラウド+機械翻訳を導入したから、単価下がるけど楽な仕事やらないか」との連絡があった。
それMTPEじゃね?と思ったけど食わず嫌いダメダメ。
最初は数千文字程度の小さな案件なら平気だった。
だが今回は5万文字。
今どきの機械翻訳はかなり高品質な構文を出してくれる。
問題なのは、用語の統一。
どうしてもバラバラになる。
元社長曰く、「用語をちゃんと指定しておくと統一してくれる」。
だが用語集を整理して送信しても、クラウドに導入した様子がない。
それでも翻訳作業自体はそんなに苦労していなかった。
しんどいのは、先が見えない修正。
先日、夜9時過ぎ、メールで修正ファイルを送ってきた。
結構な量なので朝にしようと思って寝た。
朝5時、メッセージが来た。
「ここ(スナップショット)は修正してないけど漏れ?」
「まだ修正していませんから」と返事して寝なおそうと思ってもう寝付けなくなった。
そして一昨日から修正ファイルを送ってくるとすぐ音声通話をかけてきて、少なくとも30分、時には2時間まで、訳が分からない英語の話を付き合わせる。
昨日の夜は6時から10時過ぎ。
何度も「最近体調優れないから手短にお願いします」と言っても、「おう、うちも全員風邪で倒れてな」とだけ言って全然気にせず続いた。「英文法の話し合いは愉快愉快」とのサイコパス発言まで言い放った。
まともに話し合えることもできないのに。
今日も朝から何度もの音声通話。そして5万文字の件、やっと終わった。
それでももう一つ、2万文字くらいの件が控えている。
これからゆっくり取り掛かります。
一日くらい休んでから、な。
元社長「この後さらに4万文字が来るだけどどうする」
僕「来月時間が厳しいかもしれません」
元社長「ええーどんな予定かよ」
倒れる予定でいいかな。
2023.06.25 つかの間のドパミン。
昨日のニュースを見ると、正直かなりウキウキしてた。
もちろん、ワグネルは正義じゃない。
そしてあれくらいの部隊がロシアそのものを覆すとも思っていない。
ただ独裁者を困らせる要素が現したら、それなりにうれしく思う。
「何もかも思い通りになるとでも思ってるのかい独裁者さんよ」と言ってやりたくなる。
確認できていなかったけど、ワグネルがモスクワに近づくとプーさんが逃げ出したとの噂も立っていた。
そこでおかしいと思ってた。
ワグネルはあくまでも「ショイグ、ゲラシモフ、ツラ貸せや」と言っていたのに、なぜプーさんは逃げ出すのか。
たしかにワグネルは抵抗もまともに受けず、むしろ歓迎されているようにモスクワに向かったけど、プーさんの総崩れとは程遠いだろう。
そして今日起きたら、ワグネルはルカシェンさんの斡旋で撤退したとのこと。
そこもおかしいと思った。
昨日のニュースでは、ベラルーシでもワグネルの行動に応じて蜂起しようとする軍団があって、ルカシェンさんも一時避難していたような動向が見えた。
それが噂であっても、落ち着いて話し合う場合ではなかろう。
謀反そのものなのに、電話数本で斡旋できるものなのか。
一説によると、ワグネルは途中の軍事施設では何らかの核兵器を確保したから、今後の切り札として抱えて本拠地に戻った。
一説によると、ショイグ・ゲラシモフの次の権力者、副司令官のスロヴィキンがあの二人を失脚させるためにワグネルを利用して、「挟天子以令诸侯」のような真似を行う算段だったけど、プーさんが逃げ出したため不発になった。
一説によると、ワグネルは約束の資金・弾薬をもらっていなかったからクレームに行っただけで、ちゃんともらったから撤退した。
そしてすべてはプーさんの計画通りの芝居だった説もある。それは外貨取得のためか、局面打開のためか、まだ理解に苦しんでいる。そして芝居のために本気でミサイルを撃ち合うなんてちょっとえぐすぎる。
まあ、中国ユーザーなら簡単だ。
「ワグネルはきっと米国に扇動された。それ以外どうでもいい」
とにかく、状況はまたカオスになった。
昨日は少しでも気晴らしになると思ったが、それほどのものじゃなかった。
次はちゃんとしたドパミンが来ますように。
2023.06.19 片付いてどうする?
仕事もない日々が続いている。
僕はただ、パソコン上の文字の群れの中に彷徨っている。
自分の生き方、そして生き甲斐を、探し続けて。
幸い三人家族の生活を支えられるお金は当分困らない。
今までの貯金と、父と母が残してくれたお金。
「別にそんなにかからないでしょう、お金なんて」と妻はいつも言っている。
無欲というか、難しいことを考えたくないタイプなやつで。
お金の管理は僕にお任せだし、買い物とか必要な場合「くれ」と言ったらあげるし、当分困らないからヨシ!的な感じ。
悩みとか話しても、「力にはなってあげられないけど、あなたならきっと大丈夫」としか答えてくれない。
僕だって、自分の杞憂に妻と息子を巻き込みたくない。
悩むことなく、のんびり暮らしてほしい。
それで最近、ネガティブなことを言うのは控えた。
だが実際には、心の病は日々深刻になっている。
心を片付けば片付くほど、はっきり感じる。
僕が歩んできた人生、十分歪んでいる。
そしてこの世界は、あまりにも希望が見えない。
SNSやニュースを見るたびに、その絶望感はさらに深まっていく。
僕だって、のんびり暮らしたい。
事務所を借りて引きこもることも、のんびりもどきに過ぎない。
ただどうしても頭の中に浮かんでくる。
「それは長く持てない」
「いつか綻びが来る」
「そしてお前は」
「誰も救えない」
そんな悪魔の囁きと闘いながら、今日も一日ここまで過ごしてきた。
いつになったら、安らぎを手に入れられるのだろうか。
2023.06.15 まだまだだよ。
昨日、もうすぐ端午だから親戚たちが父と母に挨拶したいから葬儀社のカードキーを探していると、圭兄からの連絡があった。
葬儀社の遺灰預かり所はロッカー式で、カードキーで開ける。
母が亡くなって以来、そのカードキーはいつも実家の引出しに置いてある。
圭兄と玉姉はうちの鍵を持ってるから、僕が不在でも、使いたい時は使える。
だがそういうことはいつも玉姉が仕切ってるから、圭兄はほとんど関心がない。
今度は玉姉がたまたまいないから圭兄は慌ててカードキーを探すなんて、ちょっと微笑ましいかも。
今までこういう祀りなら、玉姉と母の妹の華おばは必ず参加するけど、今度は二人とも用事があって、母の弟の義おじとその息子のヘイがカードキーを持って葬儀社に行った。
そしてヘイから連絡があった。
「料金未払いってロッカーを開けられなかった」
「はあ?」
そんなわけが…
母が亡くなった4月からロッカーを年払い契約して、毎年の4月で実家に帰る保証はないから、春節で実家に帰ると次の年の料金を支払っておくようにしている。
今年も。
「支払ったはずだ。何かのシステムエラーに違いない」
「管理人に報告してとりあえずロッカーを開けてくれた。ロッカーの番号思い出せなくて大変だったな」
少し後でまたヘイからのメッセージ。
「葬儀社のシステムで確認した。料金はちゃんと払ってる…けど、登録名義には一文字間違ってる」
「何それ」
「カードキーと別に証明書あるだろ、遺灰預かりのための」
「ああ、通帳みたいなやつ」
「それを持ってカードを再発行する必要がある」
「…どういうわけで一文字間違ったらカード使えなくなって再発行」
「さあ。とにかく今のカードキーは廃棄処理された」
「廃……まあ、しばらく使う必要はないから、夏休みでも中秋でも帰る時になんとかしよう」
「オッケー」
はあ。
本当に。
うんざりだ。
些細なことばかりでもいちいち癇に障る。
そういえば、昨日勝手に「受取済み」になったやつ、事務所に着いたら事務所の玄関前に置かれていた。
めったに人が訪れる場所でよかったな。
これで紛失したら思い切りクレームを入れるところだ。
そして机の方は今までも音信不通。
もう返品でいいや。
ああ。
もうこれ以上傷付けるのは嫌だ。
最小限の外出、最小限の買い物、最小限の情報を受け取って、最小限の世界に引きこもっていこうよ。
2023.06.13 免許の話か。
最近気付いたことだけど、この町は、公共交通がいつの間にか凄く劣化している。
バスも、電車も、地下鉄も。
大きい音を立てて走行したり、上下左右激しく揺れたり、交通カードかざすとエラーになったり。
ここ数日外出が多かったから、見事トラウマになった。
先週の日曜日、妻の妹のエンちゃん一家と車で出かけた。
エンちゃんも旦那のキョウくんも運転できるけど、キョウくんはちょっと短気な人で、運転するといつも他のドライバーにキレる。
妻「よかったな、運転していなくて。あたし、キョウくんにすぐキレられるタイプの運転手だわ」
エンちゃん「まだ実際運転できるとは思わないけどな」
妻は免許を持っている。
大学卒業の前に、学校と自動車教習所の提携で免許を取った。
しかしそれ以来十数年、ほとんど運転していなかった。
むしろ今運転させたら危ないと思う。
確かに付き合い始めたころ、免許の更新に一緒に行った。
そして去年はまた更新期間になった。
妻はグズグズして行っていなかったけど、1年の猶予期間が過ぎれば廃止されるから「もうそろそろ行かなければ」と新年から言っている。
「どうせ運転する気がないから更新しなくてもいいよ」
「今度更新したら生涯有効になるの。ここで廃止されたらもったいない」
「すぐ近くに免許更新オフィスがあるだろ。携帯アプリでも更新できるようになっただろ。更新するならさっさとやれよこのグズグズ癖」
「心の準備ができたらね」
「いつまで準備するんだよw」
今朝出かける時、妻は「今日免許更新に行く」と言った。
「ようやく行く気になったか」
「昨日携帯でやってみたけど、健康診断が必要なんで実際オフィスに行かなければならないの」
「もうこれ以上時間を無駄にしないでね」
「頑張ってみる」
「僕も免許を取ってみたいけど、今の状態では無理だろうな」
「ゆっくりでいいよ。当分運転する必要もないしね」
「こっちも頑張ってみる。行ってきまーす」
2023.06.02 猛暑到来。
この町は季節がおかしい。
春と秋はいつも存在感が薄すぎる。
昨日まで寒いのに今日は急に炎天下、毎年も同じ感覚になってる。
昨日は児童節。
定休日じゃないけど、学校は授業がない。
親は時間がなければそのまま通学してみんなで遊ぶ。
親が遊んでやりたければ休みを取る形で通学しなくてもいい。
うちは全然暇だから、休みを取って、近所の新しい遊園地に行った。
この遊園地はもともと農園だったらしい。誰かがこの辺を買収して開発してる。その一部は今の遊園地になり、残りの部分は温泉やリゾート地としてまだ開発中。
都市の遊園地として十分な広さで、遊具も色々揃ってる。
だから5月オープン以来すごく人気。
問題なのは室外で日陰が無さすぎる。
朝出かけた時は曇って涼しかったのに、遊園地に到着してしばらくすると眩しい日差しが出てきて猛暑を彷彿させてくれた。
それに息子は知り合いの子に会って夢中になってあちこちはしゃぎすぎて全然帰ろうとはしなかった。
日焼けと熱中症を心配しながら水をたくさん飲ませる以外、ただ待つしかなかった。
ようやく帰る気になったのは午後3時過ぎ。
そして半袖シャツを着てる自分は両腕が真っ赤になってることに気付いた。
いてててて。
そして今日は朝から日差しが矢のように降り注いてる。
まだ回復していない両腕がひりひりする。
午後は気温が30℃くらいになりそうでとりあえず工房に引き籠ろう。
2023.05.31 嵐に備えよ。
小麦の件について、河南省政府は一連の公告を発表した。
「料金徴収のために収穫機を止めるなんて言語道断」
「収穫遅れによる小麦損害は収穫機の件に関係なし」
「小麦の濡れは偶発事件」
「小麦を干すために2億出したから問題解決」
「料金徴収のために収穫機止められたため小麦がダメになったと言ったやつ、全員逮捕」
農業業者によると、時期に合わせて収穫機を寄せ集めることはもはや慣習、というより自発的なシステムになってる。
今まで何年も滞ることなく進んできたものの、今年になっていきなり問題が発生した。
財政が枯渇しかける不況の中、交通管理部門は料金を貪るような蛮行に及ぶなんて珍しくもないけど、ここまで考えもせず大振りしまくって地獄絵図すぎる。
そしてこれはあくまでも氷山の一角にすぎない。
今年になって食糧不足になりかねないと懸念されてるのに、お偉いさんたちのちょっかいはまるで万国びっくりショー。
いきなり農民に農業資格とやらを求め、試験を受けさせて試験料を取る。
もうすぐ収穫する作物を取り除き、別のものを植えさせる。
森、緑地、山、駐車場、道路まで無理やり畑にして枯れた苗木を量産する。
今年や来年、そう遠くない未来、食糧不足がきっと訪れる。
一番トップのあのお偉いさんは言った。
「嵐に備えよ」
そう、嵐が来る。
お前らが全力で嵐を起こそうとして、来なければどうする。
2023.5.30 今日も絶望した一日。
次々と出てくる荒唐無稽な中国ニュース。
小麦の主要生産地である河南省。
豊作を迎え、農民が各地から寄せ集めた収穫機は、高速道路の出口で止められた。
「高額の高速道路料金を払わなければ進めない」とのこと。
もともと農業機械の運輸には高速道路料金が適用しないことになってるはずなのに、どうしても通過が許されなかった。
数日止められた結果、収穫を待っている小麦が雨に濡れられ、カビ生えたり、発芽したり、多くダメになった。
新年以来の不況の寒気を一掃してくれそうな豊作が、あっさり水の泡になったわけだ。
そしてなんと、政府は「濡れた小麦を乾せ」と2億元を出した。
終わり。
カビ生えた、発芽した小麦を乾す意味は?
高速道路料金の強制徴収はどれくらい儲けるか分からないけど、2億元はどこから?
なんでお偉いさんの一挙一動はいつも精確すぎるほど人々の命綱を狙ってくる?
絶望に陥られた人々はこれからどうする?
誰も気にしていない。
大惨劇は必至。
蛮行が続く限り。
部屋の片隅に丸めて、巻き込まれないように、むなしく祈るしかない。
2023.05.28 ただの胃腸炎かも。
昨日の夜からだるくて全身ひりひり痛む。
食材の買い出し以外外出してなかったのに。
「コロナか」妻はいささか緊張してた。
「そんな馬鹿な。熱もないし」
「熱が出ない株もあるらしいよ」
「とりあえず鎮痛剤飲んで様子見る」
朝起きたら少し楽になったけど、痛みはそのままだった。
朝飯後、急に下痢が出た。
下痢ということは、ただの胃腸炎かも。
「下痢ばかりの株もあるらしいよ」
「なんでもコロナかよ(笑)」
昨日何か変なもの食べた?ないよね。
鮭、牛肉のカレー。
腹を壊すようなもの、全然思い当たらない。
もしかしたら本当の下痢コロナ?
どうでもいいけどな。
今日一日安静にするよ。
2023.05.21 夢の記録。
昨日家族で一日中遊んでたせいか、家に帰ったら疲れすぎて爆睡したけど、朝までずっと寂しい夢を見ていた。
最初の夢は高校時代。クラスのみんなが教室に集まっていたところ、誰かが「食べ放題があるから○○○棟に行くよ」と教えてきた。
みんなで○○○棟についたら門番の先生が「はいチケットを見せて」と言った。
「え?チケット?何の話?」周りの同級生何人に聞いても答えてもらえず、ただ一人一人チケットを出して入場した。
僕だけが「帰れ」と言われた。
楽しそうな同級生たちを唖然として眺めていただけだ。
その次は現在暮らしている家。
妻も息子もいなくて、一人でパソコンを使っていた。
外は雨がいきなり降り出して、窓がちゃんと閉まってるか慌てて確認しに行った。
窓を一つ確認して戻るたびに、パソコンからなんかの音声が勝手に再生されている。
首を傾げて再生を停止しても、再度戻ると何か再生されている。
何らかの音楽。何らかの動画。よくわからなかった。
すべて確認し終わってパソコンの前に座ろうとしたとき、パソコンから荒い呼吸音がした。
なにこれ。どこかに勝手に繋がってんのか。ひょっとして監視されてんのか。
パニックになって目覚めた。
それは自分の呼吸音だったかも。
そして大学時代の寮にいると気付いた。
誰もいなくて時計を見たら。
あ、授業が始まっている。
何の授業だっけ。物理か。
とりあえず教科書とノートを準備して。
積み重ねている本の山から物理の教科書を引きずりだして、使っていないノートを適当に1冊取り出した。
遅れて行ったら先生に睨まれるよな。
このノート綺麗よな。いつどこで買ったやつだっけ。
行かないほうが楽かな。
大学生だから授業少しサボってもバツ当たらないよな。
お茶でも入れようか。なんちゃって。
そして朝になった。
こんなに鮮明に記憶に残る夢は珍しいから記録した。
夢っていいよな。訳が分からなくて。
訳が分からない現実よりずっと。
2023.05.17 野良犬か。
「野良犬二匹を引き取ったけど、野良犬にしてはあまりにもキリっとしていて、まるで『優れた作風で勝利を掴める』だ」
北京・笑果のトークショーで使われたネタ。
しかしその『優れた作風で勝利を掴める』は公式で解放軍を表現する言葉だから、間もなく笑果は「解放軍を野良犬に喩えて侮辱した」という理由で通報され、笑果およびその役者に対するネット中傷も嵐のように始まった。
当時の観客であった退役軍人が「いい喩えで笑えたのに、なぜ侮辱になるのか全然わからない」と発言したものの、すぐにネット中傷に呑まれ、削除した。
「当時笑った観客を洗い出して処分しよう」とのコメントもあった。
そして今日、北京市文化旅游局からの判決が下った。当事者の役者は永久追放。会社に対して、当日の収入約132.5万元を没収し、さらに約1335.4万元の罰金を課した。それでもネット中傷はまだまだ続いている。
こんな荒唐無稽なニュースは多すぎて極力避けて、深く考えるのを抑止しているけど、さすがにこれは恐ろしすぎた。
気に入らなかったら通報。通報したら即処分。抵抗の声は喝采にかき消され、決して誰にも届かない。
残ってるのはただ猛威を振るう「関連部門」、そしてそれを無条件で支持する無数の民衆。
なに、ここは。
2023.05.15 愚痴を少し。
絶望と思って何か書きたいのは、絶望があんまり深くなくて、まだ救いがある場合に限る。
本当の絶望が襲い掛かってくると、手も足も出なくなる。
無理矢理書こうとしても何も書けない。
書きたいこと、そして書く行動自体の意味さえ見失う。
毎日まともらしく振舞っても、やりたいことに積極的に取り掛かっても、内面的には蝕まれていく。
完全に壊れる前に、何かに辿り着ければいいな、と思う。
2025.05.11 運動しよう。
妻が通っているジムの師範さんは、別のセルフサービス式ジムを妻に薦めた。
「暇な時自主トレーニングして基礎体力をつけたほうがいい」って。
妻は何回行ったら中々良いと思って僕にも薦めた。
「完全なセルフサービスだからコミュ障のあなたにも快適って」
「ひどいキャッチフレーズだね」
「こんなのが好きでしょう、コミュ障のあなた」
「はい、大好きだ」
それに最近販促しているから、500元課金したら倍にして1000元になる。
利用者が少ない午前中なら30分で1元。
午後・夜は2元・4元で高くなるけど関係ない。
自営業でコミュ障の僕ならもちろん午前中にするから。
一日1~2時間の利用としたら、1年くらい続けそう。
「あ、0時から6時までは無料だって」
「誰がそんなときにトレーニングするか」
家から地下鉄4駅先にある店。
少し狭いけど3階に分けられてる。
1階・2階は筋力トレーニング、3階はトレッドミル。
妻と一緒に行くときも、一人で行くときもある。
たまには他の利用者を見かけるけど、多くても4~5人くらいで確かに快適と言える。
普段一応運動を怠ってないけど、ちゃんとしたトレーニングをしたことがないから、ここ数日慣らし運転してる。
筋力トレーニングを一通りして、トレッドミルを20~30分使う。
そんなに太いとは言えないけど、かなりの体重がある。
とりあえず少しずつ体重を減らして体力をつけよう。
メンタル的にも何とかしてくれるだろう。
2023.05.05 豪雨。
昨日から豪雨が降ってる。
そして今日、団地の出入口の地下道はまた水没した。
出入口の数十メートル先には鉄道が一本ある。
この辺りには昔から化学工場があり、原材料の運輸などにその鉄道が使用されていた。
この団地に住み始めた頃、工場はもうどこかに移設されたけど、鉄道はそのまま残られ、時々長いタンカー列車が通過する。
あの時、出入口当たりには小さな踏切があった。列車が通過するたび、遮断機が下りる。
しかしいつの間にか、その踏切は撤去された。
もう必要ないかなと思ったら、列車は減っていてなお走っていた。
そして公告があった。
「見張りが付いていない鉄道は横断禁止なため、これから団地の出入口を封鎖する」と。
別の方向にも出入口があるけど、バス停や地下鉄の駅に行くにはずいぶん遠回りしなければならない。
住民たちは団地の管理会社を問い詰めたけど、「それは我々の管理範囲ではない」と一蹴され、まもなく出入口には柵が配置された。
それから数日、住民はおろか、団地内のゴミ運搬車さえうまく動けなくなり、地獄絵図だった。
役所にクレームをつけてもまともな返事がなかった。
ある日、逆上した住民たちは鉄道の上に集まって抗議を行った。
警察がすぐ駆けつけ、何とかみんなを帰らせた。
その後また公告があった。
「車は絶対だめ。人の通行のために歩道橋や地下道を造る考えですが、住民に意見を求めて、『橋の上なら家の窓を覗けて不安』なため、歩道橋は却下」
歩道橋のほうがましだと思うな。
誰に意見を求めたかはわからなかった。
少なくともうちに聞いていなかった。
こうして、鉄道の両側に長い壁、そして鉄道を跨ぐ地下道が造られた。
自転車や原付も通行できるし、出入口の天井には日よけとして水色のアクリル板が配置されて、一見かなり上出来だった。
しかしやがてアクリル板にひびができて、雨が降ると、雨水が地下道の中に注ぎ、地下道には排水溝がないことがばれた。
少しでも多く降ったら、雨水が数十センチくらい溜まって、全然通行できなくなる。
またさんざんクレームをつけた挙句、なんと水面の上ででコンクリートの格子板が増設された。
臭いものに蓋かよ。
格子板の下には蒸発しない水がたくさん溜まって、臭いとか細菌繁殖とか考えたくないけど、さらに雨が降ったら、その格子板も容易く水没する。
その都度どこかの役人が大きいポンプを運んできて、足場が現れるまで水を吸い上げる。
役人を待つのが嫌なら、遠回りするか、水を歩いて渡るか、しかない。
問題を根本から解決するなんて、もう誰も考えてもいない。
今でも3日で1回くらい、そのタンカー列車が通過する。
だから鉄道が撤去されることは、これからも絶対ないだろう。
普通に出入りするなんて、引っ越さない限り、いつも夢のまた夢。
我慢するか、出ていくか、それが中国人として、日常の二択だ。
2023年9月19日火曜日
2023.05.03 五連休の終わり。
五連休がようやく最終日を迎えた。
別に旅行に行っていないけど、ここは一応観光都市だし、普通に出かけても人波にのまれる。
天文に興味津々な息子を連れて海辺に行って夜まで遊んで星を待つ予定だった。
去年行ったことがある静かな海辺を選んだけど、実際に行ったらつまらない露店に埋まれ、昼のように照らされ、何も見えなかった。
帰りの地下鉄もずいぶん混んでいた。
夜9時過ぎなのに。
別の日で1駅先の商店街に行ったら、多くの店が混みすぎて入店規制となっていた。
店外でも騒がしすぎて、通りかかっただけで人間恐怖症の発作が起こりそうだった。
今年旅行が盛んな見通しを聞いたことがある。
コロナで閉じ込められた3年間の反発として。
しかしこの何もないところにも影響が出るとは。
何しに来てんだよ皆さんは。
2023.04.25 自炊中。
書籍用裁断機とFUJITSUの連続スキャナーを持っている。
暇な時、辛い時、仕事が進まないとき、蔵書を何冊選んで裁断して電子書籍を作成する。
自炊とも呼ばれてるよね。
本を昔から色々買い溜めしてるけど、実際に読む時間が少なすぎる。
だからせめて電子書籍にして気軽に携帯やタブレットから読もうかなと思って。
それでもあんまり読んでいないけどね。
だが自炊作業の過程自体はいい気晴らしになってる。
バサッと本を裁断して、きれいに揃っているページをスキャナーにかけて、スキャナーは「ジー」と音を立ててページ一つ一つを通して、それをジーと見守ってうっとりする。
実はそれだけではない。
住み着いたら蔵書は至宝なんだけど、この町に10年以上住んでも住み着いたとは思えない。
いずれどこか別の町に移住したりしないかと時々思ってる。
田舎の町に戻る選択肢もある。
ここは都会の町で海もあるけど、それほど快適とは言えない。
そして万が一戦争とか起きた場合、田舎のほうが安全で頼りになれるものも多い…かもしれない。
その時、蔵書なんてただのお荷物になる。
だから今のうちにどんどん電子書籍にしてやろう。
2023.04.24 絶望感。
中国ニュースを見たら絶望しかない。
いつもそうだけど、ここ数日、とどめを刺してくれそうなものが次々と出てきている。
続発する大火事。
出前配達員ストライキ。
農民を邪魔立てする新設の農業管理職人。
BMWボイコット、そして十年前の反日運動に連想させるBMW車毀損事件。
とんでもないことを言い放つ駐仏大使。
再開しそうなコロナ感染。
アルマゲドンかなにか。
恐ろしいことに、議論の場をかき回す有象無象が溢れるだけで、政府の姿が一切見えていない。
誰が指示したのか、誰が責任を取るのか、誰が解決を図るのか、全然見当たらない。
一時的に議論百出なんだけど、そのうちうやむやに切り抜ける。
どんな事件があっても、いずれ忘れられる、それとも何とか消せるかもしれない。
でもその損害はいつまでも残られ、簡単に回復できるものではない。
というか、回復する試みもされていない。
人々、産業、そして国際関係までボロボロに削られていく国なんて、どうすればいいんだ。
で。
そんな話、誰も相手にしてくれない。
一人で勝手に絶望していくだけだ。
気にしないでくれ。
2023.04.20 散歩しよう。
昨日、事務所の大家さんから連絡があった。
「2階の○○号室には新しい会社が入ってきて、一週間くらい改造工事を行う予定です。少し騒音が出るかもしれませんがどうぞご理解を」
この細くて長い事務棟では、こちらは1階の片端、○○号室は向こうなので、騒音が出ても大したものじゃないと思ったけど、今日はずっと、真上にドタバタしてるように聞こえた。
午後まで我慢して、諦めて散歩しようと出かけた。
最近、近所の花々は一斉に咲いている。
種類も多く、色とりどりでいい絵面になって、侘しい路地がなんか瑞々しくなってきた。
ほぼ毎日通ってるからうれしいと思ってるけど、観光客が大勢集まって四六時中写真撮ったり騒いだり、ちょっとうざいとも思ってる。
それに今日はいい天気とも言えない。
この前の砂嵐が過ぎて二、三日しか経っていないけど、また再開したらしい。
風と砂は顔にぶつけて、どうしても気分を悪くする。
仕方なく家に帰った。
今日も焦らずに、精神の整理に専念しようか。
2023.04.13 外食。
息子の小学校は、家から1キロくらい離れてる。
学校のすぐ側にはテコンドーや格闘技などをやっているジムがある。
息子は3年前から火・木・土の夜にそこでテコンドーを稽古し、妻も健康のために木・金の午前に格闘技を稽古するようになってる。
11時過ぎ、妻からメッセージがあった。
「昼ご飯どうする」
「出前を頼んだ。ハンバーガー」
「そうか。稽古終わったけど、昼は何にするか迷ってる。外食しようか」
「いいね」少し考えて返事した。「出前来たら一緒に行こう。ハンバーガーは晩ご飯にしてもいいだろう」
「え?一人で行こうと思って、別に一緒に行くなんて強いていないよ?」
「今日夜も稽古だろう。会える時間が少なすぎる。昼ご飯くらい一緒に食べよう」
「オーケー。今事務所?そっちに行く」
事務所に来ることはなかったから、妻は場所を確認しながらたどり着いた。
「あなたの事務所に来るのは初めてよね」
「初めてだよ」
「静かで広い。いい部屋を借りたね」
「だろ。結構気に入ってる」
「正直、来てもいいか躊躇してた」
「なんで?」
「最近調子悪いだもん。なんかよくない気配に付き纏われてる。あなたの商売にうつったらどうしよう」
「何馬鹿言ってんだ。落ちる余地がないだろ」
「確かに」
ハンバーガー届いた後、一緒に出掛けた。
アツアツのマーラータンを食べた。
この上ない美味さ、何年ぶりな気がする。
2023.04.11 愚痴を少し。
この数日、出来事が多すぎてまた情緒不安定になってる。
順調に回復していると思われる心の傷が簡単に抉られていく。
何度も何かを書けようとしてもうまく行けなかった。
胸がジンジン痛くなったり、「こんな愚痴はだれが読むか」と思ったり、試しても試しても進めなかった。
求人に募集しても返事が来ない。
文字を書いても使い物にならない。
別のことを模索すると「本職離れてどうする」と妻に言われる。
休んで心身調整すると「ちゃんと稼がないとだめでしょ」と妻に言われる。
どう足掻いても、元気よく振舞っても、聳える絶望の壁に囲まれてることには変わりがない。
果たして矛盾の塊のような僕には、ちゃんと生きて行ける道はあるんだろうか。
2023.04.03 いっちょう上がり。
久しぶりの仕事を片づけた。
8000文字くらいの小物だけど、リハビリを兼ねて丹念にやってきた。
今度の仕事をくれた会社には、2年ほど勤めていた。
危篤状態になった母に駆けつけ、やがて母の死後の始末を済ましたまで、在宅勤務の形で2ヶ月実家に滞在したけど、まともに仕事をすることができなくなってきた。
会社に戻った時、辞表を出した。
社長さんはその後も時々「仕事できるようになってるか」と声をかけてる。
だが精神の損傷、そして後ほどの父の件のせいで、今まで全然ままならなかった。
「機械翻訳付きの翻訳システムを導入した。もちろん、あくまでも参考だから。単価は少し下がったけど、その分楽になってるはず」と社長さんが言った。
気を引き締めてそれを受けた。
使い物になれれば幸いだな。
先日、とあるベトナム翻訳会社からスカウトメールが来てた。
日中MTPE案件について求人しているけど、「まずテストを受けてほしい」と言った。
その会社のテストシステムに登録して、日本語から中国語に機械翻訳した文章を見て、最も問題がある1箇所だけを修正するというテストでした。
全問20問。正解率80%で合格。チャンスは3回。
ほとんどは英語ニュースから切り取って日本語に機械翻訳したと思わしき文章で、その日本語自体はかなり怪しかった。そしてさらに中国語に機械翻訳して、問題だらけと思わずいられなかった。その中で「最も」の1箇所を突き止めるなんて、迷いに迷って挙句、チャンスを2回使っても50%しか取れなかった。
「力不足で申し訳ありません」と辞退した。
また次の機会を待つとするか。
2023.03.23 事務所。
家から歩いて5分くらいのところには、小さくて古い三階建てがある。昔何かの工場の事務棟に使われていたらしい。今はほとんど空きだから、部屋を貸し出している。
そこで僕は部屋を一つ借りて、オフィス?事務所?工房?隠れ家…みたいなものを作った。
僕は翻訳の仕事をしている。数年前から名ばかりの一人会社を設立したけど、家族の事情、そしてコロナのせいで、ほとんど何もできなかった。ただ蔵書とパソコンを運び込んで、一人きりになりたいとき使ったりしている。
今もそのとおり、隠れ家でパソコンに向かっている。
息子は登校。妻は家で家事。
三度の飯まで僕に頼っていたけど、「そろそろ解放してくれ」と冗談半分に妻に言った。
「そうね。あたしもいつまでもダメ人間でいるわけにも行けないね」
「悩み事はほとんど片付いてるから、しっかり生きていこう」
「あんまりストレス抱えないでね。今でも不穏な感じがするわ、あなたは。うちはあまりお金に困っていないから、稼ぎが悪くても、多能なあなたに最適な道を選んでね」
「わかってる。なんとかするから」
2023.03.19 母の命日。
3月19日。旧暦2月28日。朝。
圭兄一家、母の妹の華さん一家、そして母の弟の息子のヘイ一家と集まって、墓参りに行った。
墓参りとは言えないか。まだ墓に入っていないから。
田舎の風習では、夫妻が亡くなった後、夫方の先祖の墓園に入る。
だが妻が先に亡くなった場合、夫妻揃ったまで入ってはいけない。
そういうわけで、母の遺灰は葬儀社に預かっている。
父が亡くなったとき、二人の遺灰を揃って墓園に直行してもよかったけど、その墓園はもっと田舎の場所にあって、実家の町から車で行けば2時間くらいかかる。
それに葬儀の行事は3年まであるから、ここ数年何度も行かなければならない。
親戚も僕もみんな大変になりそう。
だから両方とも預かって、父の3年が経った後にしようとみんなで決めた。
葬儀社に小さな祭り場が付いている。
遺影と位牌を預かり所から取り出して、果物や焼きお菓子などの供え物を並べて、持参している「紙銭」を大きなコンロで焼却する。
みんな「紙銭」をコンロの中に入れながら母を呼んで話しかけるけど、ほとんどは「祟りなきように成仏してくださいね」みたいな話をしている。
まるでそうでもしなければ祟られるように。
姉なのに。
叔母なのに。
僕だけの母、なのに。
そういう信仰だな、この町は。
母に言いたいことは山ほどあるけど、こんなところで言ってもしょうがないだろうと思い止まった。
その後、みんなで食事を済まして、僕は帰りの支度を整えた。
「今度は親父の1年か」圭兄が声をかけた。
「そうね。旧暦の8月18日だから、十月になるかな。あとで確認する」
「その前でも帰省してくれよ」
「時間があればいつでも帰ってくる。うちの部屋はまた圭兄と玉姉にお任せだね」
「おうよ。お前んち庭が付いてるから、時々来ればいい気晴らしになるよ。こんな家、今どきこの町ではどこにもない。暖かくなったら何か植えてみる。花でも、野菜でも」
「それは楽しみだね」
2023.03.18 明日は母の命日。
「1年目と3年目は派手に祀らなければならないけど、今年2年目だもんな。簡単に済ませばいい」圭兄はそう言ってた。
圭兄は父の兄の息子で、10歳くらい年上で、若い頃から実家の町に住んでいる。
そういえば僕は大学から実家を離れてもう20年以上経ってる。圭兄のほうが、父と母との付き合いが長い気がする。
父と母が倒れ、やがて亡くなったまで、圭兄と義姉の玉姉にたくさん助けてもらっていた。今でも時々思い出話をかけてきてる。
とりあえず3時間の電車を乗って、ひとりで実家に戻った。
もう誰も居ない、実家に戻った。
簡単に掃除をして、ベッドに寝転がって、静まり返ってる部屋にしばらく浸ってみた。
母が先に倒れた時から、家らしい温もりはこの家から段々消えていった。
母は一年くらい寝たきりで、父が面倒を見ていた。僕と妻の麗が戻って手伝うと言い出したけど、頑固者の父は「邪魔」と言って、それを許していなかった。
そして父はやつれていった。
母が亡くなった前2週間、父は僕だけを呼び戻した。「ちょっと助けてくれ」と。
こうして母の最期を見届けられたのは、不幸中の幸いだったかもしれない。
その後、父は「自力でなんとかする」と言って、ひとりで実家でリハビリを頑張った。
だが持病のせいで、半年くらいで倒れた。
面倒を見れるのはもう僕しかいなかった。
8ヶ月後、父も亡くなった。
色んなわけで引き続き実家に1ヶ月くらい滞在していたけど、もう、何も感じられなくなっていた。
妻と息子の元に戻ったのは、5ヶ月くらい前のことだった。
家族の絆が深まったようだったけど、仕事の方はほとんどほったらかしてもう進めない。
そして、倒れるほどじゃないけど、僕もある程度やつれていたから、今もリハビリに専念している。
明日の祀りに必要なものを買ってきて、座って文字を綴ってみた。
この3年のことを思い出せばまだ胸が痛くなる。
それでもいずれ詳しく記録することができればいいなと思ってる。
頑張ってみる。
おやすみ。
どこから話をしましょうか
今までつまらない人生を過ごしてきましたが
言いたいこと
記したいこと
残りたいこと
伝えたいことが多すぎて
何度も文字を綴ろうとしてもうまく行けませんでした
とりあえず自己紹介、のようなものから頑張りましょう
私は中国人
中国生まれ、中国在住
中国から出たことは一度もない
日本語と英語をある程度に使えるようになって、言語関連の仕事で生きている
今は40歳
妻と9歳の息子とともに暮らしている
数年前から自営業を始めたけど、2021年に母、2022年に父が病気で亡くなった
両親のために走り回って、仕事も仕方なくほったらかした
若い頃からの鬱傾向が深刻になったからか、父が亡くなった後で仕事に復帰しようとしても、まったくうまくいけていない
そこで思った
せめてこのリハビリ時間を使って、今までの、そしてこれからの人生で味わうものを何らかの形で残したい
誰も読んでくれなくても構わない
書きたいことを書いていくだけだ